| 仕事に対するポリシー NO2 私達が管理している物件も大家さんの世代交代があり、近年いろいろな問題が起こっております。
その昔、父がアパート、マンション建築を地主さんから請け負った時は地主さんと父との間で強い信頼関係が結ばれていました。不動産売買は信頼関係なくして成り立ちませんので、私共を信頼しているからこそ地主さんも建築を任せていただけたと考えております。
そんな絆も地主さんが年をとっていくと世代交代が進み、子供世代の新しい地主と父との間での絆がしだいに弱くなってしまいました。そしてこの不況でどこの物件も空室が多くなってくるとその矛先は管理不動産屋に向けられます。
そのような環境下当社の物件で、バブルの時の投資額が多すぎてこのまま行ったら倒産、競売になって大変な事になる事が事前のキャッシュフローからわかっていた物件がありました。
それをわかっていたので“今後の投資は控えて、資産の処理をしましょう”と地主や地主の家族の事を思って不動産のプロの面、人間らしい思いやりの面から一生懸命アドバイスをしていました。
しかし、当時の地主は世代交代をして、その子供のが実権をもつようになっていましたので、先代を一生懸命説得しても子供の意見ばかりを聞き入れ、私どものアドバイスを聞き入れませんでした。
そしてそのマンションは事実上の破産、競売という事態が起こる事が確実な状況になってしまいました。 その建物は家賃収入の金額が大きかったのでいろいろな輩が入り込んできました。そして地主はその輩の言うことを聞き始めたようで彼らの発言力はだんだん強くなっていきました。
ただ、その建物は築年数がある程度経っていたのですが、私共が一生懸命入居させたので入居率は大変高い物件でした。その為、その輩たちは引き続き当社に管理をお願いしたいと申し出てきました。
管理費も先は見えているとはいえ、競売開始まで管理していれば数百万円の収入がある事はわかっていました。 しかし、 父は管理をしないという決断を下しました。なぜなら“自分のスタイル、考え方に合わない人とは取引しない”という仕事に対す
るポリシーがあったからです。 その後、別の業者が管理することになり、今では競売の処理が進んでしまいました。 父に話を聞いてると父はお金にはいろいろな種類があると考えているようです。
その為「縁起が悪い、考え方が悪いやつから貰う金は欲しくない。」とよく言っています。
お金も人間も外から見ると、どれも同じ形をしています。人間で言うと1人1人考え方が違うようにお金にもそこまでにたどり着く経路によって人を泣かせてきた金と人に喜ばれてきた金があるようです。
人を泣かせてきた金は人を不幸にし、人に喜ばれてきた金は人を幸せにするそうです。 お金とはエネルギーです。欲をかくことなく自分のポリシーに合った仕事をし、頭を使い人々に喜ばれて手に入るお金だけを集めることが、もっとより多くの人に喜ばれる力を生み出し、かつ人生を豊かにするという事を話していたのを今でもよく思い出します。 |